夜桜
昨夜の桜。満開を少し過ぎた桜と、満月を少し過ぎた月が小雨にも負けず共演していました。
スポーツ選手の語録
一流選手には記憶に残る言葉を発する人がいます。勝敗が決した後のコメントは試合の印象とともに記憶されるために言葉そのものの力以外の要素もあるのですが、練習の信条や競技者としての指針を語る言葉にも魅力的なものが多くあります。
言葉を残す選手の資質が関係すると考えられていますが、見方を変えると、自分の競技への思いを言語化できる人が一流選手になりやすいのだと言えるのではないかと思うのです。
特に団体競技においてはコミュニケーションが大切だと言われています。競技中に直接話ができない競技でも練習段階では様々な言語コミュニケーションが行われ、非常に複雑な動作が言語化されているようです。その意味でスポーツもまた言語でできているということになります。
朧月
コートは数日前から着るのを止めたのですが今夜は冷えています。でも見上げる月は朧月、やはり冬とは違うと実感しています。
あどけない天使
六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催中の「大エルミタージュ美術館展」を観てきました。「オールドマスター西洋絵画の巨匠たち」というサブタイトルを掲げた展示でした。オールドマスターというのは16世紀から18世紀の評価の定まった気巨匠と呼ばれる画家のことだそうです。ルネサンス以降の絵画の転換期の作品群が集められていました。
私が今回最も注目したのはバルトロメ・エステバン・ムリーリョの作品です。17世紀のスペインの画家で、幻想的な作風で有名です。今回展示されているのも「幼子イエスと洗礼者聖ヨハネ」などの聖書を題材とした作品でしたが、描かれている天使はあどけなく、丸みを帯びた姿にとても優しさと安らぎを感じさせるものがあります。今日にもこれに影響を受けたものは多数あるように感じます。
ほかにも有名な絵画が多数あり、画家の活動場所別に並べられた展示によって絵画史の流れを実感できました。日曜の午後であったのにも拘らず、それほど観覧者は多くはなくゆっくりと観ることができました。