はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

国語教育

要するに

話の要約をさせていると読解力の個人差が見えてくることがあります。要するに何が言いたいのかを聞きたいのですが、話の詳細にこだわりすぎてその主旨がつかめない生徒がいます。教科書に書いてあること、先生の言ったことはすべて覚えなくてはならないとい…

電子添削あと一歩

国語の教員にとって文章の添削は厄介な仕事の一つです。文章力が試される時代になることは誰の目からも明らかであり、生徒にたくさんの文章を書かせたい。そして、アドバイスもたくさんしたいと思うのですが、実際にやろうとすると時間と労力がかかります。 …

作文の宿題をなんとかさせよう

文章力を向上させるためには非言語的なものを、言語化するという過程が欠かせません。極端なものは名前さえないものに名前を与え、それを言葉のシステムの中に落とし込んでいくという過程が求められます。高度な哲学的な文章などではこのことが繰り返される…

古典助動詞接続の覚え歌

古典の助動詞は文法問題の中核です。なかでも助動詞の接続の決まりを覚えることは大切な知識になります。昨今は単なる知識の詰め込みは無意味との説もありますが、助動詞は日本語を日本語らしくする重要な要素であり、その用法を理解することは単に古典の読…

あえて地域発想で

グローバル化が進む現況に対してあえて地域発想での現状打開を考えるという視点を考えさせる授業をしてみたいと考えています。生徒に現状打開のプランを考えてもらいます。国際的競争力を持つには他国と同じ条件で戦っても限界があります。自らの特性を知り…

四技能

最近、英語教育において4つの技能という言葉が盛んに使われるようになりました。聞く、話す、話す、書くという言語の各要素を捉えたものです。従来の英語教育が読むと書くに偏重していたことの反省に基づくもので、バランスよく全ての能力を高めることが今後…

反語の訳し方

古典の現代語訳には慣習的な方法があります。同じ国の言葉といっても、古典の文章を丸ごと現代文に置き換えることは難しく、どうしても近似値で答えることになります。 反語表現については、疑問文との区別のために、「いや、…ではない」をつけるのが基本に…

解釈を求めるのではなく

小説を使った授業では気をつけなくてはならないことがあると思います。それは一定の解釈を押しつけないということです。文学作品に対して読み方が一つしかないかのように考えさせるのは、明らかな間違いです。 もちろん、まったく的外れの読みがなされたとき…

推量の助動詞の婉曲用法

古典文法を教える時に一つのヤマになるのが推量系の助動詞をいかに把握させるかです。現代語では「う・よう」が大半を受け持ち、伝聞的なものは「らしい」「ようだ・ようです」「そうだ・そうです」が、打消の要素が加わったものは「まい」が担当しています…

教えさせる教え方

以前にも似たようなことを書きましたが、考えを整理するためにまた書きます。 協働学習が大切だと言われていますが、その過程に自らの経験の中でした獲得した知識や技能を他人に教えるという要素が大切であるということが分かってきました。 人に何かを教え…

反応

対話型の授業を進める際にもっとも苦労するのが生徒側の反応が予測不可能であることです。ある程度想定して準備はするものの、全く反応がなかったり、逆に段取りを飛ばして話が進んだりすることが多く、そのつど対応を変える必要があるのです。 このタイプの…

文法の習得時期

中学生に日本語の文法を教える際に感じるのは、すぐに覚えてしまう生徒となかなか覚えられない生徒がいるということです。これはどうも単なる集中力とか努力の差とは思えません。真面目な生徒でも覚えられない生徒もその逆もいます。 おそらく脳の発達段階と…

ti問題だけでなく

小学校で英語を教えるようになって日本語のローマ字表記の方法をめぐる問題がクローズアップされています。小学校では訓令式と呼ばれる日本独自の表記法が教えられています。これは50音図の仕組みをそのままローマ字に置き換えた考え方で、タ行は ta ti tu t…

配合率

生徒の協働学習による効果は確かにあると思います。ただ、少なくとも中等教育においてはすべてを生徒任せにするという訳にはいきません。昨今のアクティブラーニング(以下ALとする)論の中には、教員は課題を考えそれを提示し、後は見守るだけでよいという…

東大の国語

今年の東京大学の国語の前期試験に関する説明を受けてきました。大手予備校が高校の教員向けに行う研究会という名のセミナーで、毎年この時期に行われるものです。予備校としてはいかに早く、正確に問題を分析できているかを示す目的もあるものです。同種の…

思考法の反復練習

いろいろな方面で効率が論じられますが、学習においては効率よりも繰り返し対象と向き合うことが大事だと思います。同じことを繰り返しても時間の無駄ではないかという考え方はこの際捨てるべきだと思うのです。 自分の中で比較的定着している知識や技能はい…

交換日記もしくはノート文通

生徒と交換日記をしています。というと問題がありそうです。もっとも交換日記という響きの中に込められた昭和の意味合いを理解できる人が減っているのは事実です。 実は授業のまとめや感想、それ以外でもよいので何か書いて自主的に提出してほしいと提案した…

先生受け

ある生徒の随筆を添削していたらちょっと耳の痛い話がありましたのでご紹介します。その生徒は「好きなことを書きなさい」という作文課題はおかしいというのです。 好きなことという指示に従って書いたものを提出してみると、もっとこのように書いた方がいい…

古典の授業は教養主義で

古典教育に関しては試行錯誤を続けています。こんなことを思うのは、教えなくてはならないことは何かを考える機会が与えられているからかもしれません。入試に出るから教えるという大義が揺らいでいる教育現場では、古典にもアクティブラーニングを求める動…

暗唱

この季節になると思い出すのが高村光太郎の詩の「冬が来た」です。きっぱりとくるという表現や、冬への肯定感が妙に心に響き、季節への価値観の多様性を意識しはじめたことを思い出します。詩の暗唱は最近はあまりしませんが、やはり大切なことではないかと…

記述問題はどうなるのか

大学入試の国語に記述式の問題が出題されることがほぼ確定しました。報道によると80字程度の中難度の問題と、それ以上の高難度の問題が国公立大学で課されるというのです。私立大学がどのように扱うのかは何とも言えませんが、おそらくそれに準ずる形で行…

復習コラム

国語は自主的な予習や復習をなかなかしてもらえない科目だと思います。漢字や文法のテスト、古文・漢文の現代語訳などは予習をしてくれやすい分野です。しかし、現代文の復習となるとかなり絶望的です。そこで宿題を出して回収するという形になりがちなので…

書くための読み

読解力をつけるのは国語の王道であり、これまでもっとも重視されてきた事項です。大学入学試験でもこの能力が偏重された形で求められてきました。 新たな学力観のもとでは受信力と同等の発信力も求められます。つまり文章を読む技能とともに作成する技能も重…

国語教育はどうするべきか

グローバル化が進む中で国語教育は今後どうあるべきか。そういう問を中学生に向けてみました。私の勤務する学校では英語教育に力を入れており、英語ができれば道は拓けるといった有言無言のメッセージにあふれています。これは今の学校教育の現場ではごく標…

可視化

思考の過程を可視化することが私の仕事にとってとても大切です。答えそのものよりも、どうしてその答えにたどりついたのかを提示し、思考のモデルを提案することこそが国語教育の根幹であって、目標であるべきです。 可視化のための工夫はいろいろあります。…

手順と作法

最終的な目標としてディベートの能力を身につけさせるべく、その基礎的なスキルを学ぶ機会を与えたいと思っています。討論の前に、自分の意見を完結させるという体験をさせたい。そこで、自分の意見を5分でプレゼンテーションし、質疑応答に対応する練習から…

国語力コーチ

これからの国語教育の理想としては国語という単独科目の範疇にとどまるべきではないと思っています。時間割上の国語は週に4~5回程度の授業で教科書を読んだり、作文を書いたりといった授業を行っています。最近の傾向として、それに話し合いや発表という要…

プログラム教育の手法

新しい教育観のめざす具体的な教育活動の一つにプログラム教育があるといいます。これはコンピュータに自分の考える作業を効率的に行わせるための命令を書く手順を取得することを目的としているようです。コンピュータと会話するための言語を習得すると考え…

作文指導の工夫

作文指導に関する教員向けのセミナーに参加してきました。総合的な行為である作文をそれに必要な能力に分けて、個別に指導、評価すべきであるというのがその趣旨でした。作文という完成体を評価対象にすると、生徒も教員も何から手をつけて良いのか分からな…

解決力

問題解決力の育成が国語教育の大きな課題になってきています。これは、従来の与えられた道筋をたどるだけの読解の上をいく能力であり、自主的な問題への取り組みが欠かせません。これを教室でどのように身につけさせるのかということについては、さまざまな…