はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

教育

Chromebookが導入されたならば

教育の現場で使う生徒個人所有のICTについてはタブレット端末がよいとされてきました。ところがiPadは価格が高く、教育現場での管理が難しいという欠点があり、AndroidやWindowsのタブレットも一長一短でしかも画面が小さく、タッチパネルによる入力が意外に…

髪の色々

自国文化が絶対でなく、様々な文化があって、それらを共存させることの大切さが求められているのが今日の常識となっています。 大阪の高校で生まれつき髪の色が薄い生徒に対して黒くすることを強要していたというニュースが話題になっています。事実ならばと…

授業法の共有

生徒に主体的に学習させる授業への切り替えが教育界の急務になっています。日本ではアクティブラーニング(AL)と呼ばれている授業法はまだ方法論が確立しておらず、各自のイメージしているものがばらばらです。目的達成のための手段としての授業であれば、…

基礎学問の価値が分からなくなると

最近の教育の風潮に国際化社会の中で役に立たないものには意味がないなどと平気でいう人が多いということがあります。一見矛盾がないかのように思えるこの表現には様々な欺瞞があります。 まず、国際化社会、グローバル社会などという言葉が多様な意味を持ち…

英語の民間試験導入にまつわる問題

今朝の読売新聞の一面トップは<国立大「マーク式と民間」>でした。2020年度から大学入試が大きく変わり、センター試験は「大学入学共通テスト」と呼ばれるようになります。変更点の特徴の一つが英語の「話す」「聞く」といった技能への評価の拡大です。「…

コーチは偉いけど

教員は教材を教えるのではなく、学ぶ意欲を高めることに中心をおくコーチになるという未来予測を読んで、少なからぬ違和感と無力感を感じています。それは私の現状認識が甘いからなのでしょうか。 確かに現時点でもかなり優れたデジタル教材があり、教え方も…

自信を失わせないこと

慶應義塾大学の外山理沙子氏らの研究「負のピア効果 ―クラスメイトの学力が高くなると生徒の学力は下がるのか?―」を読んで考えたことを書いておきます。この研究は成績の高い集団に入った方が成績は上がるという近年常識化してきている考え方に異論を唱える…

年度末

今日で平成28年度は終わります。学校関係者にとっては年度の終わりはけじめのときです。これまでのあれこれに関してまとめをし、来年度のことを考えます。教育というのは終わりがあるものではなく、いつまでも継続するものです。だからこそ、無理矢理にでも…

配合率

生徒の協働学習による効果は確かにあると思います。ただ、少なくとも中等教育においてはすべてを生徒任せにするという訳にはいきません。昨今のアクティブラーニング(以下ALとする)論の中には、教員は課題を考えそれを提示し、後は見守るだけでよいという…

採点基準

小数点を含む計算の答えの表記法について採点基準の違いからどうみても正解なものが減点されるという事例がSNSで拡散されているようです。現場の教員としてはこれを単に教師の能力不足として片付けてほしくないという思いがあります。 答えは9.0ではなく9だ…

入試の弊害

学力試験を若い世代に課すことには重要な意味があります。新しい学力観を推進する人の中には現在の入試のあり方を否定的に語る人もいますが、その中には感情的な嫌悪感でしかないものが大半です。 たとえ丸暗記であろうと、ビジネスに直結するものでなくても…

話しすぎ

私は授業を進める上で悪い癖があります。忙しくなるとつい話しすぎてしまうのです。それがまた自らを苦しめることになってしまうのに。 余裕がなくなると進度のことばかりに気が向かい、先へに進むことが第一目的になります。結果として詰め込み型の教育スタ…

経験なき実感

戦中を扱った小説を教える時、戦後世代の私がいつも考えるのは経験のない恐怖感や閉塞感をどのように伝えたらよいのかということです。爆撃を受けたことのない私にとって煙幕も爆風も肉をつんざく銃弾の音もすべて想像であり、多くの場合は映画などで再現さ…

教員の個性

同一学年を複数の教員で分担する時は、授業の進度に気を使います。普通は同じ考査問題を使って評価するので、教えたことに差がつかないようにします。出題前に不公平感がでないよう最小公倍数の出題を心掛けます。 ここまではよいのですが、授業の細部に至…

授業アンケート

生徒の成績をつけ終わった後、今度は私の方の評価もしてもらわなくてはなりません。生徒には授業アンケートを書いてもらいます。これは自分の授業のやり方を反省するための資料になります。 当たり障りのないよかったといった評価は参考にはしません。生徒は…

一斉授業の工夫で

アクティブラーニング(AL)という言葉が独り歩きをしている気がしてなりません。新しい学力観のあいまいな提示が現場を一層混乱させています。 これまでの教育方法は教師から生徒への一方向的な情報伝達であり、生徒にとっては教室は情報をとにかく受信す…

少なくとも見通しを

2020年度から導入されるとの噂の大学入試複数回実施案はどうやら見送られることになりそうだとの報道があります。暗記や入試解答に特化したテクニックの習得に偏りがちな現在の大学入試を高校までの学習内容に近づける策として提案されたようですが、現場か…

あくまで支援

先日、とある教育支援ソフト会社の製品の説明を受けました。教育の現場で使われることに特化したもので、様々な工夫がなされていました。 iPadなどのタブレット端末で動作するクラウドを利用した相互通信型のブレゼンテーションソフトで生徒の作成した内容…

教科書は電子化しない方が効果的

どんなに技術が進んでも中等教育の教科書は紙面で提供すべきです。すべてを電子化することは大きな過ちだと思います。 ICTを教育の現場に活用しようという風潮は止まることはないでしょう。いわゆる反転型の授業を完全に行うならば、インターネット検索をす…

自分で考えたように思い込ませる

授業の進め方についての模索は止むことがありません。そこにはさまざまな手法がありますが、最終的な目標は自他の意見を総合して各自の意見をどれだけ的確に言えたり、書いたりする力を身に着けさせるのか、その能力を刺激することにあるといえます。生徒同…

韓国は国定教科書に

韓国では教科書を国定化することになったようです。金大中政権下で検定制になった教科書を再び国定教科書に戻すとのことです。現行の教科書が北朝鮮や日本に対して寛容な立場をとるものが多いための策らしいのですが、韓国の一部では「安倍教科書」などと揶…

出番

演劇部の顧問をしていて思うのは、機会が生徒を成長させるということです。はじめのうちはどんなにセリフを覚えたり演技を覚えても、どこか自信がなくてそれが表に出てしまう。そんな生徒が幾つかの役をこなすうちにすっかり演技のコツのようなものを掴んで…

観察力

コーチングという人材活用術については以前からその重要性が指摘されていました。教育の現場では「声掛け」と言われることが多い個人への助言の方法です。この方法が成立するためには助言者の観察力が基本になります。 ある生徒が何かしらの問題を抱えてい…

学ぶ意味を示すこと

効果的な学習指導方法を日々考えているのですが、指導上のテクニックについてはまだまだ学ぶことが多いことに気づきます。ただし、学びを発動するのは学習者の方であり、どんなに教え方が巧くても学ぶ気が起きなければ効果は上がりません。 入試という目標…

教養のない教育は

先日、年配の教員から声をかけられました。 「若手の先生は確かに教え方はうまくなっているし、その方法について真剣に考えているようだ。その点は感心するんだけどね。」 仰りたいのはその後だったようです。 「ちょっと話を聞いてみるとね。肝心なことを知…

参加型はライブ

参加型授業にするために大切なのは雰囲気作りと仕掛けだと考えています。授業は業(わざ)を授けるものである以上、一定の理想的な意見なり、解答に導くことが前提になります。しかし、その色が強すぎると生徒が思考する自由度が阻害され、参加することがで…

必要な力

これからの先の見えない社会を生き抜く力をつけさせるためには、小手先の知識では通用しません。その場の試験を乗り切る力を求めるのではなく、生涯にわたって使えるスキルを身につけさせなくてはなりません。私はその力を「問題発見力」「忍耐力」そして「…

失敗させる方法

いま課題として考えているのが失敗させる機会を与えることです。失敗は誰でもしたくはないものです。しかし、間違ってみないと分からないことは数多くあり、それを経ずに成長するのには危険性を感じるのです。ネジや釘を使わずに建物を建てているような感覚…

クラスは20人に

新しい学力観に基づく教育目標を達成するためには、いまの40人学級の原則は明らかに不向きです。できれば20 人、多くても30人以下にする必要があります。 40人の原則は一斉かつ一方向の教育には対応できてきました。それでもいわゆる落ちこぼれと称される学…

受験生を失望させないで

大学全入時代ならば仕方がないということも出来るかもしれませんが、複数の大学において合格者の水増しなどの残念な報告があります。文科省の指導が入る大学もあるようです。少子化のなかで大学の質的低下が起き、さらには一部の有名大学への受験生の集中が…