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サービスが価値を持つ

 百貨店業界が軒並み不振ということです。不景気で価格の安さばかりが関心の対象になると、デパートのような業態は不利かもしれません。量販店で買う方が安いに決まっています。

 この時代にデパートの存在価値はあるのか。私はあると思います。ただし、デパートがその価値を発揮するにはやはりプロの接客とアフターサービスが不可欠です。世の中の小売業の大半が人件費削減のためパート店員で成り立っています。短期間働くだけの人々に企業は教育を施すことはせず、単純なマニュアルを覚えさせただけで店頭に立たせます。一般に職業意識は高くなく、心のこもった商売とはいいがたい状況にあります。もちろん消費者の方も期待していないのですが。

 デパートの店員は売ることに対してプロ意識を持ってほしいと思います。それがデパートの唯一の存在価値だと思うのです。顧客のニーズに対して適切な対応ができる社員がそろっている店、それが価格が高くても行きたくなる店です。デパートの中には店内に100円ショップやスーパーと同等のバーゲンをする店もありますが、これは今後ますますデパートの存在意味を小さくしてしまうでしょう。何でもある店はもうデパートでなくてもあります。必要なのは「プロの店員」がいる店だと思うのです。

 厳しい時代だからこそ、プライドのある社員を大切にしてほしいと思います。人件費きりつめでやる気のない人を雇っているようならば、デパートはもういらないでしょう。