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ロックの流れる阿修羅展

 昨晩、現在東京国立博物館平成館で開催されている「国宝阿修羅展」に行ってきました。興福寺創建1300年記念の展示です。実は「阿修羅ファンクラブ」なる不思議な企画の観覧券を使って入場しました。通常の開館時間は午後6時までですが、それ以降はこのファンクラブ会員のみが入場できるということで入場者が限定されており、その分ゆっくりと観ることができました。
 この展示の主人公である阿修羅像の表情は非常に人間的であり、簡略化された造形でありながら心理のゆれ動きを見事に表現していました。三つの顔の表情もそれぞれ特徴的でした。また背面もガラスケースなしで観ることができたのには感激しました。八部衆や十大弟子像なども間近に見ることができたのは貴重な経験でした。
 音声ガイドにはこの企画の仕掛け人であるみうらじゅん氏や高見沢俊彦氏の案内まであり、その方面でも楽しめました。ロックの音楽が流れる国立博物館とはミスマッチの極地ですが、なかなかいいものでした。