はてなの毎日

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文法が先か読解が先か

 中学生に古典を教えています。古典の勉強は興味を持つことが第一に優先されます。日常生活とは一見無関係な文章を読むのですから。興味がなければ暗号解読とかわりません。いわゆる古典常識と教育現場でいわれている、作品の歴史的背景や当時の人々の価値観や行動様式の概観を生徒に示していく必要があります。
 しかし、本格的に古文を読むためにはどうしても文法の知識が必要です。これを教えるのが結構難しい。中学生が文法の概念を理解するには、ハードルが高めなのです。理解させるために反復練習をしていますが習熟度にかなりの差が出ます。
 文法の知識を身につけさせようとするあまり、結果を急がせると、かえって古典そのものが嫌いな生徒を生み出します。
 よって中学生の古典教育における文法の扱いは相応の準備と手順とが要求されると言えます。