はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

アメリカ人の考え方

 アメリカで民主党が惨敗した要因の一つに、ティーパーティと呼ばれる中間層の集まりの力がありました。比較的高所得の人々は貧しい人々のために税金を払うのは御免だというのです。他人の借金を肩代わりするのが社会保障だと言って憚らない人もいます。
 アメリカンドリームという上昇の賛美がある一方で、落ちぶれた者は自分でなんとかするべきだという冷淡さもあることを痛感します。 ボランティア活動とか寄付とかはそうした冷たい隙間を埋めるものだったのです。
 日本にはかつて互助の精神が根付いていたといいます。実情としては助け合わないと生きていけない切実な現実があったのでしょう。近代的な豊かさの幻想の中で、我が国もまた自分本位の考え方を持つ人が多数派になっています。日本の民主党大きな政府を作り上げようとしていますが、その反動として弱者切り捨て論が噴出する気配があります。
 助け合いとは何か、出来ることと出来ないことのけじめをどこに置くか、など考えてみたいと思います。