はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

内なる戦い

 終戦記念日の今日、戦後世代が圧倒的に増えた日本人が戦争について考える日です。オリンピックが不戦のために設けられた国際行事であることは有名ですが、その存在自体が戦争がなくならないことを意味しています。いまもシリアをはじめ多くの地域で戦争や紛争は絶えず、毎日多くの犠牲者を出しています。
 前世紀、わが国も国益を口実として戦争を行い。結果的に多大な不利益を被りました。そして尊い犠牲者を出し、その心的な傷はいえることはありません。戦争がもたらすものが何かを考える必要があります。また、戦争が一部のものの利益のために行われてきたという歴史ももっと学ぶべきです。
 現在の日本の状況はストレス過多社会であり、多くの人が不満を持っています。それをぶつけるものが見つからなくなると弱者排除などの動きにつながります。子どものみならず、多くの場面でみられるいじめなどはその具体例かも知れません。
 私たちが平和を考えるとき、平和の維持とは何もしないことではないということを考えなくてはなりません。平和を維持するためには守らなくてはならないものがあります。戦争をせずに平和を維持するにはまずは内なる自分との戦いになります。厳しい現実の中でも決して他から奪うのではなく、それ以外の方法で解決をすること、その方法を共同体のなかで話し合うこと、それが平和を維持する方法なのでしょう。