はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

報道への圧力

 某国の報道統制のことを考えているうちにわが国にも同じようなことがないか考えてみました。政府による言論の規制は少なくとも顕在的ではありません。むしろ、政治家はその方面では無防備な方で、いわゆる失言報道が多いのもある意味、メディアが自由に働いているからでしょう。ただし核心部分は分かりませんが。
 最近読んだ本で、日本のメディアを拘束しているのはメディアの商業主義であることが分かってきました。経営の大半を広告収入で支えられているマスコミ各社はクライアントの意向を無視できない立場にあります。大企業の不祥事を暴く記事を書けば、その企業からの多額の収入を捨てることになるのでそれができないというわけです。
 原発の危険性に関する報道が抑えられて来たのも、東京電力をはじめとする電力各社が各メディアに潤沢な広告費を払い続けてきたからという言説もなるほどと納得したのでした。
 メディア・リテラシーは口先で言うほど簡単なものではなく、見えないからくりにまで思いをいたすことができるかどうかが肝要なようです。