準国産旅客機の問題点

　相次いで故障が報告されているボーイング７８７型旅客機は、素材や駆動システムにおいて画期的な技術が施されているハイテク機体といいます。機体の各所に日本製品が使われ、その意味において準国産機と呼ぶ人もいます。それゆえに今回の事故はとても残念です。事故の直接の原因の一つとされるリチウムイオン電池の過熱は、日本製であるといいます。電池そのものの不具合なのか、異常な電圧を送ったシステム側の故障なのかは分かりません。

　今回の事故はいずれも人命に関わることがなかったのは不幸中の幸いといえるでしょう。すでに運行し、一定の成果を挙げている路線もあるなか空白はできるだけ作りたくないでしょうが、大惨事にならぬよう徹底的に調査をしていただきたいです。燃費や航続距離において次世代型ともいえる旅客機には多くの期待が集まっています。叡智を集めて問題を解決して欲しいと思います。