はてなの毎日

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古典の読み方

  古典文学を読む上で、何を目的にするのかは様々なあり方があっていいはずです。先日、先輩から御著者をいただきましたが、それは古典を現代の視点で読み直すという興味深い内容でした。学生時代、厳密な研究で臨まれていた先輩の思い出とはかけ離れた筆致でした。むしろ、かような積み重ねがおありになるからこそなせるわざなのでしょう。
  古典を現代にひきつけて読むことは、読者の作品に対する挑戦です。筆者にしてみれば想定だにしない未来の視点を浴びせられるのですから。本当の古典はその挑戦をやすやすと退けるのでしょう。

  私たちは古典から多くを学ばなくてはなりませんが、時には作品に正面からぶつかってみることも必要なのでしょう。