はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

本当の姿

 先日あるニュースで、日本で就労している外国人労働者に対する不当な扱いについて知りました。常識を超える低賃金や差別、果てには許しがたい暴力の例もあるそうです。以前からそのような噂はしばしば耳にしていましたが、被害者の傷跡の写真にはさすがに心がくじけました。我々が勝手に作っている日本人像と現実の醜悪な面との差ははなはだしいものがあります。おそらくはほんの一部の現象なのでしょうが、我々はそれを許してはなりません。

 日本が国際的に存在し続けるための条件はよい国であること、それも自国民だけではなく隣国にとっても尊敬されるべき存在でなくてはなりません。軍事大国にならない建前をもっている国にとって必要なのは、魅力的なものを作り出す技術力と、観光をはじめとするサービス産業で発揮されるべきおもてなしの精神、伝統と現代性を調和させた「匠の技」と「かわいらしさ」と「クール」な文化です。基本を忘れるとすべてが崩壊することを忘れてはなりません。