はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

答えられない質問

  国語の教員として答えられない質問をされた時ほど慌てふためき、かつ嬉しいことはありません。言葉の意味とか基本的な文法の問題のような調べれば分かる類のものは、その調べ方を教えるだけで事足ります。そうではなくて、小説の主題や解釈についての質問は時に即答できないばかりかよく考えても容易には説明できないことがあります。そういう質問があると関連の文献を調べたり、他人の意見を聞いたりと私自身の学習が始まるのです。これが大変で、かつ楽しい作業なのです。何でも鵜呑みにするばかりの生徒より疑問をぶつけてくる者に将来性を感じるのです。