はてなの毎日

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知のギアチェンジ

  そろそろ受験シーズンも終盤、すでに進学先を決めた人も多いはずです。大学に進学する若い人たちに是非言いたいことがあります。それはギアチェンジの重要性です。
  高校までで習うことは言ってみれば手際のよさです。決められたことを制限時間内でこなすことについて中等教育では徹底的に教え込みます。その度合いが評価の対象になり、他人との比較が偏差値という数字で表現されます。どれだけ決められた手順を知り、使いこなせるかが価値基準の中心にあります。
  ところが、実際の社会は決められた手順通りにはいかないことばかりで、時には矛盾や混沌、不条理といった事態もあります。というよりはそれらが大半です。そこに既定の道筋はない。

  だから、大学ではより現実を直視して試行錯誤する必要があります。それはこれまでのように効率のよい学習ではありません。やり方そのものの根本的な変更が求められるのでのです。知のギアチェンジこそ新入生の当面の課題になるはずです。