はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

復習させるノートの作り方

 中学生を教えていた時に気づいたことがあります。ノートのとり方が素晴らしすぎることです。ノートがまるで市販の参考書のようにきちんと取られているのです。多色のペンで色分けされ、随所に挿絵までついています。おそらく、生徒が使ってきた小学生向けの参考書や問題集がそのような形になっていたのだと推測できます。綺麗なノート作りをする生徒の成績はどうかといえば、必ずしも相関関係はありません。むしろ、あまりに丁寧なノート作りをする生徒は成績面では振るわないことが多いように思います。

 しかも、学年が上がってくると私の教科である国語では、抽象度の高い文章を読むようになりますから、自分のもっているノート作成の枠組みでは捉えられない内容が含まれてくる。すると、丁寧なノート作りは難しくなり、結局挫折していくといったこともあるようです。

 そこで中学生のうちからノートをとる意義について考えさせなくてはならないと思うのです。ノートはその作成そのものが目的ではなく、与えられた知識なり方法なりを整理し、再度活用する際の補助たるものであらねばなりません。まずは復習をするためのノートであることを徹底し、実際にノートを使った復習の方法を提示してみる必要があると思います。