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遠藤周作『侍』展

 昨日、町田市民文学館ことばらんどで開催中の遠藤周作『侍』展を観てきました。遠藤周作は25年以上町田市玉川学園に住んでいたこともあり、同館での特別展の対象となったのです。

 展示内容は周作の少年時代の作品から、その後の様々な作品の草稿や関連文献の展示から始まっていましたが、その中心は代表作の一つ『侍』の完成までの草稿を展示したものでした。原稿用紙の裏面にかなり細かい文字で書かれた草稿は、何度も手が入れられ、決定稿に至るまでにはかなりの紆余曲折があったことが伺われました。それは人物設定や話の展開など多方面に渡り、おびただしい書き直しの跡が作家の魂を感じさせるものでした。手書きの原稿ゆえに辿ることができる作家の思考の形跡がはっきりと見て取れます。

 遠藤周作の作品は代表作はいくつか読んでいますが、この展示では今まで気づかなかった作品世界を見せてもらえた気がします。絶望の果ての救いとは、信仰とはどのようなものなのかを考えさせられました。

 この展示は次の日曜日の23日まで開催。今日は休館。最終日は400円の入場料が無料で開放されます。

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