励まし合い
かつて山登りを趣味として始めた頃、挿絵の多い入門書を買って来るべき山行の準備をしたことがあります。当初は一人で出かけるのがほとんどでしたが、ある時期行動をともにする仲間がいたことがあります。私より小柄で体力的にも特に秀でていたわけではないのですが、登山については先輩で斜面では別の体力があるかのように元気でした。
ところがある時、その人が登りの途中で疲労を訴えることがありました。どうも仕事の疲労を持ち越していたらしい。実は私もその時はかなり息があがってしまっていたのです。そんな時に入門書に書いてあったアドバイスを思い出しました。仲間を励ますとその人が救われるだけでなく、自分にも力が湧く、励ますことをためらうな、とかいうものでした。実践あるのみでした。
下山後このことをその人に話したところ、その話は他の人から何度も聞いたことがあると言います。
この話は登山に限らないのかもしれないと考えているのですが、いかがでしょうか。
追記
マーク・トウェインの言葉に、
The best way to cheer yourself up is to try to cheer somebody else up.
というのがあるらしい。