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古典文の論理展開

  古文や漢文の読解をする際に初学者が覚えておくべきことに、論理展開のパターンがあります。現代の評論の多くは結論に向かって一直線に論理が進みます。結論の先出しや問題提起により論点を明示する形が多く見られます。作文指導や、スピーチのやり方に関しても、まず結論をはっきりさせることを意識させます。
  しかし、古典文学においてはむしろ結論は最後になって付け足しのように示されます。長々と具体例や例え話が続いて、最後に教訓めいた結論が一文もしくは二文で書かれる。そのような型が見られるのです。
  こうした論理展開のパターンは多くの古典を読む中で習得されるものですが、予めある程度は知らせておいた方が学習が進むのです。