はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

少年の目

 自分も確かに子供であったはずなのに、どういうわけかその頃のものの考え方を思い出せないことがあります。昨日は中学生の演劇を観ましたが、演技の巧拙以前に表現しようとしていることがよく理解できない箇所がいくつかありました。同世代の観客にはメッセージが届くらしくそれなりの反応があります。私の感性に響かないのは、私の古びた価値観人生観、あるいは感受性の鈍化、世代によるものの見方の差など、原因はいろいろあると思います。

 少年の目に映る世界は何なのか、私はそれをどんどん忘却していくことにそこはかとない不安を感じ、取り戻したい焦燥に駆られます。小説や演劇をみること、その中に登場する少年の目に同化すること、それが私に残された道なのかもしれません。