はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

心揺らすもの

  ロックを聞いているうちに、ふと懐かしい感慨に浸ることがあります。ボーカルは叫び、ギターのリフは唸り、ベースが地響きを立て、ドラムが空気ごと振動させても、なぜかどこかでいつか覚えた感情が再現されることがあります。
  本来、ロックにせよ、いかなる前衛的な音楽にせよ、私たちの心を揺らすメロディはなんらかの形で共通点があるのではないかと思います。表面的な音は時代により変わっても、根本的な波動というか、音の組み合わせというか、よくは分かりませんが、そんなものが共通している気がします。
  どんなに外国の曲を模倣しても、どこかに和臭が残る日本のポップスは、その民族性の露呈だと思います。ただ、この民族性にはさらに奥があって、地域として、あるいは人類としての共通項があるようです。
  いずれかのレベルでそうした基底部分を感じた時に、先に述べた懐かしい思いが湧き上がるのでしょう。