はてなの毎日

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地域格差の果てには

  スコットランドの独立の是非を占う国民投票の結果がまもなく分かります。事前調査では反対派がわずかに優勢なようです。ただ賛成する人が4割をはるかに超えていること自体がこの問題の深刻さを表しています。

  独立の理由は歴史的な経緯にも由来しますが、何よりも地域の停滞感が原動力になっていると考えられています。南部に比べて高い失業率や、基幹産業がないこと、政府が進めた効率化による地域切り捨てなどが不満感を拡大したのです。
  極めて乱暴な言い方をすればこの様な格差は他にもいくらでもあります。その地域に地縁的な紐帯感が強い場合は、独立という考えに発展する可能性もあるわけです。
  私はこれを対岸のこととは思えません。地域の衰退は甚だしく、これを放置することは国家の安定に関わるのかもしれません。