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食糧確保のための農政を

 農水省はバターと脱脂粉乳の緊急輸入を決めたとのことです。理由は国内の牛乳が供給不足のため、乳製品の価格が高騰するのを抑制するためのようです。昨今の異常気象で乳牛の生産性が落ちていることに加え、畜産業の離農率が止まらないのがその原因です。今回の輸入は加工用のもので、供給先は乳製品製造業者ということですが、自体が深刻化すれば消費者のレベルまで海外製品が販売されることになるでしょう。

 農業が魅力的な職業と思われないのはイメージの問題もあるでしょうが、より本質はヴィジョンを描けないということだと思います。後継者のいないことに加え、歴代の政府が十分な手立てを行っていないと言わざるをえません。

 TPPによって日本の農業が打撃を受けるとなれば、この産業の魅力が半減します。衰退していく農業に未来はあるのでしょうか。今回のように輸入に頼らなくてもいいように国内の農政を見直す必要を感じました。