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宿命なのか

 日本の技術や営業法などを模倣し、更にそれ以上の実行力をもってシェアを拡大した韓国のサムスンがいま危機的状況にあるようです。しかもその原因が中国の新興メーカーによるシェア拡大によるものというのですからなんとも皮肉です。資本主義は格差によってなりたつシステムのようですが、こうなると少しでもやすい労働力を確保できた者の勝ちということになりそうです。これは今の経済システムの宿命なのでしょうか。

 世界がグローバル化し、品質がよく安価なものを世界中から購入できるということは素晴らしいことに違いありません。しかし、一方で個人の利益という側面ばかりが強調されて、地域の中の自分という視線が蔑ろになっています。安いものを手に入れて喜んでいるが、自分が住んでいる国で作っているのものは高くて売れず、中には倒産の危機にある。それが社会不安を産み、一層不安定な社会を現出してしまう。それが今の現実だと思うのです。

 海外との競争に敗れた日本のメーカーの商品は値段が高い。今のところは品質はよいが価格は高いという位置づけになっていますが、よい品質のものを作れる設備投資ができなくなれば、品質もよくはなく、値段は高いのが日本製という段階に進むかもしれない。するとますます海外製品を買うしか選択がなくなる。

 これは単純すぎる想定ですが、ある程度はあたっているのではないでしょうか。何を買うのかは個人の自由であり、高価なものを強制的に買わせることこそ危険な考え方に違いありません。ただ、物品の流通が、地域の発展や社会の安定にまでつながっているということを私たちはもう少し考える必要があるのではないでしょうか。

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