はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

見た目は気にしない?

  私は見た目を気にしない方だと思っています。着るものも着古しばかりだし、そもそも流行というものが分かりません。いま下げている鞄も分かりにくいのですが、よく見ると少女向けのキャラクターがプリントされています。実は結婚前妻が使っていたもののお下がりです。その耐久性にほれこんだ結果、アメリカの金持ちネズミが透かしのように入っていようと気にならなくなりました。
  それでは外見に無頓着かと言えば、まったくそんなことはありません。むしろ私は自分が他人からどのように見られているのかをかなり気にしているのです。例えば、増え続ける白髪をどうしようかという課題について、数年前に染色という方針をとって以来、偽りの姿を取り続けています。もちろん、素人の仕業なのでむらだらけの頭の正体はとっくにばれているはずです。ただ、妻以外にそれを指摘する人はいません。気づいていないというよりは、それほど私に関心がある人などいないのです。そんなことは分かっていながら、やはり安い髪染めを続けることになると思うのです。
  外見にこだわらないと言いながら、実は他人にどのように見られたいかという期待値はしっかりと持っているのです。私たちが外見に神経質になるのは、結局、他者からの視線を先取りして自己のイメージを確保しようとすることに他ならないのだということを実感するのです。