はてなの毎日

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よそ事ではない

  パリのメディア襲撃事件は、連動した立てこもり事件とともに、容疑者の射殺という結末になったようです。ただ、今後も報復を名目とした同様の事件が起こる可能性があります。これはパリだけではなく、欧米諸国、ひいては世界全土で起こりうる可能性があります。
  今回の容疑者が移民系のフランス国籍者であったことから、移民に対する見直しの気運があるようです。移民はそれぞれの経済を維持するために許容されてきた経緯もあるので、都合よく方針を切り換えると反発を招く可能性があります。
  我が国にとってイスラムとの直接的対立の場は少ないと言えます。ただ、今後はアジアのイスラム圏はもちろん、アラブ人との関係も深まるはずです。今世紀中に恐らく我が国も移民を国策としなければならなくなる事態を迎えるはずです。
  そうなると、異なる宗教やイデオロギーを基盤とした人々と同胞となることは必然であると言えるでしょう。パリの悲劇が東京や大阪などで起きないとはまったく言えないのです。
  私はグローバル化が進む時代には、ローカルな価値観の再考が必要と考えています。将来、日本が多民族国家になるとしても、島国の秩序を護ってきた伝統的な価値観や人生観を確立し、新しい時代に適したものに変えて適用していくことが大切ではないでしょうか。どんな下地を持った人も、日本列島で暮らす以上はこれだけは守るという約束を決めておくのです。
  ルール作りには様々な問題が起きますので慎重であらねばなりませんが。