はてなの毎日

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自己採点

  センター試験はその結果発表が四月になるため、受験生は自己採点をして次の試験の方針を決めます。技術的には可能であるはずの速報が行われない理由はいろいろあるのでしょう。中間点の存在しないマークシート方式ならば自己採点で十分なはずなのですが、マークミスなどで思いもよらない結果になっている時には残念な事態になります。

  ところで、自己採点というものは日常生活の場面ではなかなか難しいものです。絶対的な基準があり、それに沿って採点するならまだ何とかなりそうですが、評価すべき対象は必ずしも「まるばつ」で採点できるものではない。それに自分が積み上げてきたことにマイナス評価をつけることはかなりの覚悟が要ります。その逆もまた然り。実際には自分がどの位置にあるか、それにどのような意味があるのかを判断することはかなり困難なことのようです。

  私たちは常に他人との関係において自己の位置を確認しています。だから、自己採点を完結するためには、他人の目を持つことが必要になるのでしょう。口で言うのはたやすいものの、実際にはこれが厄介なのです。

  どこかの予備校のコピーに自分の可能性まで自己採点しないでください、というのがありました。よくできたメッセージだと思いつつも、そもそもそんなことができるのかという疑問を持った訳です。