はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

百人一首をきっかけに

 中学生に初めて教える古典作品として私の勤務校では「百人一首」を使っています。和歌という短い詩型であることが扱いやすく、学校の授業という限られた枠組にはまりやすいということもあります。

 ただ、古文の学習にはストーリー性のある散文を読むことも必要であり、一人称文学である和歌だけではうまくカバーできない要素が多数あるのも事実です。そこで、百人一首をきっかけとしてそれぞれの作品からしばしば脱線することを考えています。桜の歌ならば、桜を扱った文学の紹介や日本文化における桜の意味を教えるのもいいでしょう。時代を超えた感性の日本的偏向の存在を伝える手段としてこの作品を利用しようと考えています。