はてなの毎日

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参加型はライブ

  参加型授業にするために大切なのは雰囲気作りと仕掛けだと考えています。授業は業(わざ)を授けるものである以上、一定の理想的な意見なり、解答に導くことが前提になります。しかし、その色が強すぎると生徒が思考する自由度が阻害され、参加することができません。一見参加しているかのように見えて、実は教員の書いたシナリオを演じさせているだけになってしまいます。
  参加型授業の参加とはそこに思考の過程が含まれなくてはならないと思うのです。思考することは個人差があります。思考の方法や手順、速度に差があるからです。これには就学前に培われる要素が多分に作用するために、思う以上のばらつきがあるのです。だから、教員が期待する時間内で作業が終わらないことも多く、終了ベルから逆算して生徒の思考を打ち切ってしまいがちなのです。
  参加型授業をすると決めた以上、そして現行のクラス規模でそれを行うと決めたからには進度に期待してはならないのでしょう。教員の書いたシナリオ通りにはならないライブ感溢れるものになるはずです。