学ぶ意味を示すこと

  効果的な学習指導方法を日々考えているのですが、指導上のテクニックについてはまだまだ学ぶことが多いことに気づきます。ただし、学びを発動するのは学習者の方であり、どんなに教え方が巧くても学ぶ気が起きなければ効果は上がりません。

  入試という目標に特化した学習については学校や、それよりさらに専門化した塾や予備校の教授法が発達しています。しかし、生涯にわたるスキルとしての学ぶ精神の涵養については残念ながら必ずしも成功していないのかもしれません。

  中等教育の間に絶対に気づかせなくてはならないのが、学ぶことの意味であると思います。そのためには少し先の人生への展望を見せなくてはならない。目先のことではなく学ぶことにどのような意味があるのかを自覚するきっかけが必要なのではないかと思うのです。