はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

出番

 演劇部の顧問をしていて思うのは、機会が生徒を成長させるということです。はじめのうちはどんなにセリフを覚えたり演技を覚えても、どこか自信がなくてそれが表に出てしまう。そんな生徒が幾つかの役をこなすうちにすっかり演技のコツのようなものを掴んでいくのです。臨機応変のアドリブを加えるなどの余裕さえ出てきます。

 照明、音響といったスタッフの生徒もいつの間にか自分なりの工夫ができるようになっている。私などは口を挟むところがなくなっていきます。もっとも私が待ったく何も知らないだけなのですが。

 どんなジャンルでも同じだと思いますが、機会が人を成長させるのは事実です。とにかくやり終えたという経験を積ませることが教育には必要ということになるのでしょう。それぞれの生徒に合った「出番」を設定することこそ教員の最大の仕事かも知れません。