はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

日本代表の新しい姿

 ラグビーのワールドカップにおける日本の活躍が連日大きく報じられています。優勝候補の南アフリカに勝利し、予選リーグでは3勝1敗の好成績。惜しくも決勝進出はならなかったものの、予選で3勝できたことはそれ以前の7回の大会の中で1勝2引き分け21敗だったことを考えると快挙といえます。

 さてラグビーではナショナルチームに参加できる資格が、その地での出生、親のどちらかの祖国、または36か月以上の連続居住歴のどれかを満たせばいいのだそうです。国籍制をとるサッカーとは異なり、さまざまな国籍、人種、民族が代表チームの選手になりうるのです。今回の日本代表にも多くの外国人選手が入っていました。それを助っ人と考えるのは外国人枠を設定する他の競技の考えに沿ったものであり、ラグビー的には国籍は関係なく立派な代表選手なのです。

 スポーツは時として将来の社会の在り方を先取りすることがあるかもしれないと考えています。現在、日本は国籍の取得が難しい部類の国家といわれます。移民の受け入れも手続きが難しく社会的コンセンサスもありません。

 人口減少が止まらない我が国が活力を維持するには、移民の受け入れを拡大しなくてはならないという議論もあります。まだ、これを本格的に論じる政党はほとんどなく、むしろ反対意見が多数派のようです。しかし、必要に迫られる形で今後移民の受け入れは何らかの形で拡大されるはずです。スポーツの世界でのあり方は、その意味で未来を先取りしているのかもしれません。

 もちろん、異文化をもつ人たちが同居することには様々な問題点があり、それを克服するための方策をいまからしっかり考えておく必要を感じます。