はてなの毎日

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アメリカの憂鬱

 アメリカ合衆国大統領選挙の共和党候補者のトランプ氏は依然党代表の筆頭の位置にあるようです。過激な発言は国の代表の器ではないことを明白に示していると思うのですが一定の支持者を集めています。詳しくは知りえないのですが、これはアメリカ国内の現状への不満の象徴なのではないでしょうか。

  フランスでも極右政党政党が一時政権をとるのではないかと考えられていました。シリアなどからの難民受け入れを認めないとする政策など、協調と共生の概念から逸脱したものです。

 スコットランドが独立を目指したことも衝撃的なことでした。伝統あるイギリスさえも分裂の危機を抱えていたわけですから。

 これらは個別の事象ですが、共通するのは現状への強い不満ではないでしょうか。特に既得権益が侵されると感じている中間層に保守的な考えを深める人が多いように感じます。下層からの突き上げとは違うようです。

 こうした社会不満が充満した時にその力を利用して独裁者が生まれやすいのは過去の歴史が証明しています。世界的に経済環境が悪く、難民問題などの不安要因が尽きないなかで過去の過ちが再現される土壌は着々とできつつあります。日本も同様の流れの中にあります。

 願わくばアメリカ国民が大局的な見方をしてくれることを。