はてなの毎日

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失言というより

 丸山和也氏の参院憲法審査会で行った発言に対して非難の声が上がっています。オバマ大統領が黒人奴隷の子孫であると述べたことが人権侵害でないか言われています。実際のところ、オバマ氏の家系は奴隷時代以降のかなり最近になってアフリカからアメリカに移住したようで事実誤認をしています。氏によるとマイノリティでも大統領になれるアメリカの自由さを述べたとのことですが、それならばもっと他の言いようがあるはずです。

 もっと深刻なのが日本がアメリカの州に編入することを仮定した文脈の中で、そうすれば日本人がアメリカ大統領になれる可能性があるとでも言いたいような実に荒唐無稽な論理を展開したことでしょう。真意が何であれ、この発言がいかに国会にふさわしくないものであるのかは明らかです。タレント弁護士時代の気安さで後に編集できるとでも思われたのでしょうか。

 弁護士という言葉の専門家がかような失態をしてしまうのはいかがなものでしょうか。釈明も始められていらっしゃるようですが、更なる深刻な事態を招かぬよう十分に言葉を選ばれることを切に願います。