はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

こだわりの大切さ

  好況感が実感できず、税率上昇が確実とあっては、どんなに金利が下がっても思い切った消費に踏み切れません。格差が広がりつつある中では、富裕層のお大尽に期待するしかないのですが、それもなかなか期待できないようです。
  カネが回らなくては立ち行かない今の社会のあり方を見直す必要がありますが、いまはそんな悠長に構えていられない。経済問題は現在進行形でなおかつ主語は一人称複数です。
  ならばなけなしのカネを散財する場面が必要です。いつもは無理なのである局面だけには惜しまないという機会を作るというのが現実的です。一点豪華主義は時として嘲笑の対象でした。しかし、いまの状況では、こだわりのあることは徳であり、大局的には公共のためになるのかもしれない。
  一人ひとりが状況に応じてこだわりの消費行動をすることこそ、今日の停滞に対する手ではないでしょうか。これは換言すれば趣味を大切にすることであり、文化の力が実は大切であったことを示すものとは言えないでしょうか。