はてなの毎日

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小論文への対応

 大学入学者選抜試験、つまり大学入試の在り方が2020年度ごろから変わることが予告されています。そしてその試験のありかたはどうも現在の国公立大学慶応義塾大学が行っているような小論文の形になりそうだといわれています。

 小論文にもいろいろな形があり、中には単語一つをテーマとして自由に作文せよといったものもありますが、大半はある文章を読ませたうえでその内容を要約させたり、図表やグラフなどのデータを提示してそこから何が読み取れるかを聞く問題です。さらにその読み取った内容に自分の知識や経験を複合させて意見文を書かせるという2段階の構成になっているものが現在の大学入試小論文主流なのですが、おそらくそのような形が新しい選抜試験の基本形になると考えられます。そこで、国語科は読解力や知識の丸暗記のみに偏らないように記述、表現力を早いうちから意識的に育てていかなくてはならないと思います。

 短い時間に自分の意見を文章でまとめる方法については先日このブログでも書きましたが、それは型のレベルの問題でした。大切なのは書くべきコンテンツを生徒が蓄えており、それを主題の要求に合わせて引っ張り出し、応用させる力をもっていることなのでしょう。それは社会理科などの応用系の教科や家庭科保健体育などの基礎的な知識の蓄積がものをいうことになります。国語教師は生徒がそういった文化の受容ができているのかをチェックすることも必要になってきます。