はてなの毎日

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非常時の判断

  自動運転車の実現も夢ではなくなった今、どこまでを機械任せにできるのかという問題を考えなくてはならなくなりました。自動車だけではなく、様々な場面で今後AIを搭載した機械が登場します。その時、どこからは非常時として人力に切り替えるのかは大きな課題といえます。
  かつてSFの世界のテーマでもあった機械による支配という空想が必ずしも荒唐無稽ではなくなったということになります。プログラムしたことは着実に実行するコンピュータと、かなりの確率で失敗もしますが臨機応変に物事に対処できる人間の頭脳とをどの時点でスイッチするのかということになります。
  厄介なのは人間の判断力そのものが劣化傾向にあることでしょう。機械任せを続けているうちに、失敗も含めた経験の数が減っています。経験則が貧弱であればますます何もできなくなることになります。
  これからは機械の操作法ではなく、機械にできないことをまなぶ方が大切になってくる気がするのです。