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欧州でなくなる英国

 英国が国民投票欧州連合からの離脱を決めたというニュースには驚きました。英国がEUの一員であることの意味は、私から見るとかなり大きいと思います。経済力や政治的な影響力、さらには軍事力もさることながら、何よりもヨーロッパの顔の一つが英国であることは誰にも否定しがたく、それが「欧州ではなくなる」のは極めて異常な事態であるからです。

 今回離脱の側に投票した人の多くは現在の英国の状況に不満を持っている人たちであり、その状況の原因がEUのシステムにあるか否かに関しては検証ができていないように感じます。経済政策に加え、中東からの難民受け入れをめぐる問題に関しても協調できない気風があるのは何となく理解できます。それが、不安となり不満となり、ついには離脱へとつながったのです。

 世界的な連合組織は子供のころ夢見た世界ですが、現実はそんなに簡単ではない。条件の違う人たちを共通のルールでまとめることは難しいという現実を今回の事例は示しています。これまでも一つであった国が民族単位に分裂する例がいくつもあります。独自性を勝ち取った新たな国家は小国化し、発言力も低下していきます。そして、常に周囲の大国に飲み込まれないかを意識しなければなりません。英国は軍事的には欧州では大国ですが、経済的に孤立するならばこの例のもとに加わるかもしれません。

 日本も隣国との間で欧州のような連合が築けるかとと問われれば、現状では難しいと言わざるを得ません。過去の歴史的関係を引きずり、いまだに協力し合えない現実にあっては英国のことを難じる資格はありません。ただ、せっかく築き上げた関係をリセットすることの意味やその後の影響については学ばなくてはなりません。スコットランドはEU再加盟を掲げて再び英国からの独立を目指すという報道もあります。スペインのカタルーニャは英国を手本にして独立をめざすという指導者もでてきているとか。真偽は疑わしいものの綻びはじめた組織は早く手を打たなければ次々に破綻していくような気がしています。

 

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