演劇の手法に時間の表現という要素があります。現実では一方通行の時間の流れを舞台では順序を変えて演じることができます。個々の場面では普通の時間の流れがあるので、私たちは場面の順番を入れ替えられたものを見ることになります。
先日観た芝居は同じ場所で起きた別の時間のストーリーが同時に演じられるという斬新な場面がありました。時間の表現は多彩です。それを楽しむのも観劇の醍醐味です。
ただこうした演出を理解するには観劇経験を積む必要があります。適度なガイドもあった方がいい。そういう機会が今の若い世代には欠けているのではと思います。