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マリー・アントワネット展

 六本木ヒルズ森タワーにある森アーツギャラリーで開催中の「マリー・アントワネット展」を観てきました。「美術品が語るフランス王妃の真実」というサブタイトルどおり、美術展というよりもアントワネットの歴史学上の新解釈に答えようとする意図が見える展示でした。

 マリー・アントワネットといえばフランス革命を誘発した浪費家として知られていますが、文化・芸術もしくはファッションのリーダーとしての側面があったことや、王妃ゆえの孤独と苦悩、さらには陰謀の標的になるなどの不幸も展示品を通して説明されていました。 f:id:letswalk:20161218171928j:plain

 アントワネットの部屋を再現した展示スペースだけは撮影が許可されていたり、宝塚で何度もアントワネット役をした花總まりの音声ガイダンスがあったりとさまざまな工夫があるのも面白く感じました。

 注目したのは処刑前、幽閉されていたころを描いた絵画や、来ていた服、断頭台まではいていたいう靴などでした。真偽はともかく、歴史上の人物の身に着けていたものが物を通して語りかけてくる不思議な威力を感じた一瞬でした。

 時代に翻弄された王妃という括りにするにはあまりにいろいろなことがある人生を送った人物であったようです。