はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

お遊戯の記憶

 もう何度も書いたことかもしれませんが、私はクリスマスとなると思い出すことがあります。通っていた幼稚園がカトリック系だったこともあって、12月にはキリスト生誕の様をお遊戯で発表する行事がありました。その中で私はヨセフ役として舞台のほぼ真ん中に立たされたのです。

 事実上の主人公はマリアであり、脇役と考えられる3人の賢者などの方がセリフや演技があるのに比べてヨセフはただ立っているだけの役であったと思います。あるいは何か言わされたかもしれませんが、その辺の記憶はありません。

 キリスト教についての理解がその後深まったわけではなく、実はその数日後に父親の仕事の事情で転園し、その先が仏教系であったこともあり私の宗教感覚は限りなく「日本的」なものになっていったのです。ただ、いまだに記憶に残っているところから考えると幼児期の体験というのは人生観の基盤を作るのにはやはり大切なものなのかもしれません。

 とりわけ人に誇れることがないまま今年も年末を迎えていますが、とりあえず毎日をしのげたことに対しては神様に、仏様に、そして多くの神々に感謝します。メリークリスマス。