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東大の国語

 今年の東京大学の国語の前期試験に関する説明を受けてきました。大手予備校が高校の教員向けに行う研究会という名のセミナーで、毎年この時期に行われるものです。予備校としてはいかに早く、正確に問題を分析できているかを示す目的もあるものです。同種のセミナーを渡り歩くと、予備校によって答えが少しずつ違うことがあり、国語という科目の特性が現れます。

 さて、今回の説明によると現代文の問題は最初の問題では初めて過去に出題された問題文の筆者の文章が再度出題されたようです。また、時代風潮に乗っ取った内容の文章が選ばれるという伝統的な傾向があるのも確かで、試験の行われる前年の出来事が出題文の選択に影響を与えているらしいのです。こういうのは後付けの説明なので受験生にはあまり意味はありませんが。

 東大の国語の特徴は比較的小さな二行枠に解答を書かせる記述型問題ですが、今回もこの問題ではいかに適切な大きさの字で書くかがカギになりそうです。ある年から一行の枠には2行以上書くなという但し書きが入ったとかで、小さな文字でたくさん書くことで字数の束縛から逃れようとする受験生には待ったをかけたいようです。60字から70字程度で解答を書く練習をするのがよいということが分かりました。

 古典分野に関しても説明がありましたが、古文は源氏物語から出題されたため難易度が上がり、漢文はやや易化したとのことですが、いずれも王道を行く出題であり、特別なことをするというより、いかに読みと答え方の精度を高めるかが合格の条件ということになります。

 東大の国語はそれ自体はいまの国語教育の成果を測るためには適した形をしているといえます。本文の内容を把握し、それを要約する力を中心とした読解問題が大半であり、こうした訓練を積んだ人が評価される問題になっています。

 一方で自分なりの問題意識を述べたり、それを論理的に述べたりする力については測れません。このあたりがどう変わっていくのかも注目したいと思います。

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