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配合率

 生徒の協働学習による効果は確かにあると思います。ただ、少なくとも中等教育においてはすべてを生徒任せにするという訳にはいきません。昨今のアクティブラーニング(以下ALとする)論の中には、教員は課題を考えそれを提示し、後は見守るだけでよいというものもありますが、さすがにそれは難しい。少なくとも中等教育の現場の意見としてはそれは無謀であり、無責任ともいえます。

 私はやはり集中して教員の話を聞かせて一定の情報を伝達する従来型の授業は必要だと考えています。ただ、その内容を工夫する必要があります。

 単元の始めは一斉授業で指導の目的と目標を明示します。さらに考え方の基本的な枠組みや手段を徹底して教えます。私の場合、国語科なので、文章のテーマ、構造、資料の扱い方などがそれに当たります。設問への対応方法なども教えます。この時点ではお仕着せの教育をします。

 ただ大切なのは既定の解答を暗記させる授業にはしないことです。これまでの学校国語の難点は結局、黒板に書いたことを覚えた方が勝ちという形式にあったことでしょう。伝えるのは解答そのものではなく、解答の方法です。

 次の段階で単元の核心に関する課題を与え、考えさせます。この時、グループワークを取り入れたり、学び合い、教え合いの機会を設定します。この回の授業だけを取り出してみればいわゆるALで教員はその存在感を消さなければよく、多少の脱線は黙認します。ただし、参加具合を評価するために各生徒の状況をメモします。

 そしてそれを確認するテストを設けて評価する時間を設けます。テストの形は口頭発表でも筆記でもよく、内容によってどちらかを選んで実施します。このテストは達成度を測るとともに不足分を補うためのきっかけとします。

 つまり従来型授業とAL型を組み合わせて行うというプランなのですが、この配合比率を考えなくてはなりません。私は原則として

  1. 一斉授業(1)
  2. 一斉授業(2)
  3. AL型授業
  4. テスト・まとめ・次の教材への導入

の4コマ一単位で考えてみたいと思います。これは教員が伝えたいことを生徒が実践できたかを確認しながら進められることや、一斉授業の内容を生徒同士で教え合うことや、場合によっては批判的な意見をあえて出させる効果もあると考えています。

 もっとも、ディベートなどの準備に時間がかかる内容を扱う場合はこの限りではありません。来年度はこの型で授業に臨もうと考えているのです。

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