はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

年度末

 今日で平成28年度は終わります。学校関係者にとっては年度の終わりはけじめのときです。これまでのあれこれに関してまとめをし、来年度のことを考えます。教育というのは終わりがあるものではなく、いつまでも継続するものです。だからこそ、無理矢理にでも切れ目を入れて反省と展望の機会を設けるのでしょう。私もこの区切りのお陰でなんとかやりくりできているのかもしれません。

 学校というのは誰もが一度は通り過ぎる場所で、その人がどのような生徒・学生として過ごしたかということによって、その印象は決定づけられます。そして、自分と同じような経験するものが永遠に繰り返して現れるかのような錯覚を持ってしまいます。

 しかし、実際には学園生活のあり方は個々の人の独自の経験であるのに加え、学校自体も次々に変化しています。教員としての私も同じことを繰り返しているわけではなく、たとえ同じ学年を担当するにしても繰り返しの部分はむしろ少なく、毎年違うことをしています。教材が同じでも教え方も変わっています。何よりも教える方もそれなりに成長しているわけで、それに応じで変わってきているのです。

 加えて、昨今の学力観の変更の気風は私達教員にとっては自己改革をせまる圧力になっています。3年前の私の教育方針といまのそれとは大きく変わっています。いまだはっきりとした展望ができないまま現場では文科省のコメントを待って混乱していますが、できることから着実にやるしかないと考えています。

 年度末は、このように来し方行く末の流れを実感させるためにあるのかもしれません。