はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

優しさのあり方

 先日の朝、駅前のタクシー乗り場を通りかかった時、年配の方から声をかけられました。病院までタクシーに乗りたいのだが、呼んでくれないかというものです。乗り場にタクシー会社の電話番号が書いてあるのを見つけたので、それを教えてさしあげると、携帯電話を持っていない、それに頭が悪いので電話がかけられないというのです。

 少し前の私であればこの意味は理解できなかったと思います。脳に何らかの障害があるとひらがなや数字といった抽象度の高い記号が理解できなくなるということを家族の症例から知っている今はこのご老輩のおっしゃる意味を理解することができました。

 考えてみれば、この駅前には自動改札化されて駅員はおらず、交番もなく、公衆電話もない。携帯電話を持たない人にとっては頼るべきものがなさすぎるのです。いや、電話を持っていたとしても気休め程度にしかならない。極めて不親切な空間になっています。

 本当の便利さとは何か、優しさとは何かを考えたまちづくりが必要ではないかと痛感しています。

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