夏草
俳句の季語としての夏草はもう少し後の方がイメージに合う気がします。でも、もうすでに空き地に生息する名もなき草たちの爆発的な成長は始まっています。
密集する植物の群れから、自らが抜け出して生命を確保しようとする戦略は驚くべきものがあります。進化の過程で獲得されたものであるからこそ、その重みは計り知れません。生命力とは何かを考えるには、身近な雑草のことを思えば十分なのです。
最近、自らの寿命について考えることが増えてきました。衰えることに直面しているからでしょう。ただ、生きていくための様々な戦略を打つ動植物のことを考えて、しばらく粘ってみたいと考えることにしました。