難しい選択
都議選が始まりました。小池都政に対する評価がなされる選挙ですが、さらに最近の安倍首相をめぐる問題も関係して話は複雑です。小池都知事は築地市場の豊洲移転問題と、オリンピックの一部競技会場の変更を訴え、一時はかなり注目を集めましたが、いずれも結果的には主張は通らずあいまいな形で進行しています。このままではクレーマーという位置づけに捉えられてしまう可能性があります。
自身への支持者を中心に新政党を結成したことも、改革者としての位置づけよりも政権固めの手段として見られている向きもあるように感じます。ファーストという党名も最近は「優先」よりは「独善」の意味を感じることが多い世相にありますから、どれだけ有権者に訴求できるのかわかりません。
私としても今回の選挙はかなり難しい。オリンピックに向けてのさまざまな再構築ブームが東京で起きていますが、祭りの後の反動を見越した政治ができるリーダーの登場を切望しています。またそれができる政党がどこなのかと考えているのです。