はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

類型

 私には物事を類型的に見る傾向があります。歳を重ねるごとにその度合いが高まっている気がします。眼前にあるものを過去の経験に照らし合わせて、その特徴を抽象化することは、複雑な日常生活の単純化のためには大いに役立ちます。反応、対処の仕方もそれで見通しがつけられます。

 一方でこうしたものの見方は、事物が本来的に持つ独自の特質を見えなくしてしまう面もあります。新鮮な驚きや戸惑いといった感情が惹起することを阻害します。楽といえば楽ですが、こうしたことが繰り返されると何か大切なものを見失う可能性があります。

 ふとしたきっかけで普段ならば気づかなかったことが気になることがあります。例えば文字をやや大きく書かなければならないとき、マジックを動かしながら文字の構造がいかなるものであったのかに気づきはっとします。普段とは異なる行動パターンに入った時に、日常は別の彩りに見えるようです。

 類型化の恩恵を時には脱して、無垢の驚きもしくは怯えに身を曝すことも大切であると考えています。

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