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杞憂の科学

 最近また話題になっているのがオリオン座の赤い星、ベテルギウス超新星爆発です。地球からの距離が約640光年と宇宙の中では比較的近くにある星ということで、爆発の影響は大きいともいわれています。その爆発が明日あるかもしれないというのです。ただし、明日あってもおかしくないということであり、もしかしたら数百年後かもしれないというから天文学の話は人間の尺度を超えています。いずれにしても、地球で確認した時点で本当の爆発はその640年間ほど前にすでに起きていることになるわけですが。

 中国の故事に空が落ちてくることを憂慮した男のことを嘲笑する杞憂というものがありますが、まさに杞憂を科学する人たちがいるのです。爆発の際にもたらされる閃光は昼でも見える明るさになり数か月の間輝き続けるとか、生命に危機をもたらすガンマ線の飛来は避けられそうだとか、いろいろな説があります。

 私たちは自分の知りうる因果関係の中で生きていたいという願望を持っています。因果応報の論理があずかり知らぬ宇宙の果てからやってくるものと知った時、無力感にとらわれてしまうのはどうしようもありません。そこでまた再び、今を生きることのみに集中するという考え方に戻るのです。これは永遠の繰り返しなのかもしれません。

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