はてなの毎日

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コーチは偉いけど

 教員は教材を教えるのではなく、学ぶ意欲を高めることに中心をおくコーチになるという未来予測を読んで、少なからぬ違和感と無力感を感じています。それは私の現状認識が甘いからなのでしょうか。

 確かに現時点でもかなり優れたデジタル教材があり、教え方も方法論が整いつつあることを実感します。それらがやがて集約されAIが操るようになれば、教員の仕事は自らの授業ノートに書きこんだ不完全な方法で実験を繰り返すよりは遥かに効率的な教育ができるのかもしれない。教員はそのプログラムが個々の生徒にマッチしているかを見極め、合わなければ他のものを勧め、やる気を失いかけた生徒がいれば叱咤激励する。そういう役になるというのでしょう。

 これは極めて合理的な考え方のように感じます。教育の質を向上することも期待できる。ただ、ちょっと待てと私は思うのです。授業内容はAIが行い、メンタル面は教員が担当するなどということが成立するのでしょうか。私たちがものを学ぶ意欲の根源には具体的なモデルが存在しているのではないか。何とかさんのようになりたい、近づきたいという気持ちが学習意欲を支えているのではないか。

 AIが教える時代の生徒はAIに憧れるのでしょうか。そして、絶対に追いつけない現実をどう受け止めるのでしょうか。教える内容についてはよく知らないが、やる気にさせることに関しては得意という存在に説得力はあるのでしょうか。

 様々な疑問が浮かぶのです。

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