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インドに咲く染と織の華

 渋谷区立松濤美術館で開催中の「インドに咲く染と織の華」と題する展示を観てきました。インドに伝わる染色や刺繍、キルトなどを展示したものです。大きな一枚布に染め上げた動植物の鮮やかな模様が印象的でした。

 今回の展示は写真撮影およびネット公開が許可されていましたので、少しだけ掲載させていただくことにしました。

 同じように見えても染めて作るものと刺繍したもの、さらには縫い合わせたものなどさまざまな形態があることが分かりました。そして、それぞれの特徴を生かした美しさがありました。

 これらの作品はすべてが衣服であったり部屋の装飾であったりと実用的な用途をもったものです。本来美術館の中に展示されるものではなく、生活の中にある品物なのです。

 それにも関わらず、見るものを惹きつける芸術性があふれているのです。生活の中の芸術といえます。

 その模様はどこか生物的で完全な幾何学模様ではないところがインドらしいと感じました。その要素は我が国の伝統工芸の中にもあり、古い時代につながっていたことを感じました。

 松濤美術館はこじんまりとした美術館ですが、渋谷から少し足をのばせば行ける心のオアシスです。